
はじめに:法テラスってどんなところ?

突然のトラブルや生活の悩みで「弁護士に相談したいけど、お金がない」「どこに相談していいかわからない」と立ち止まっていませんか?
そんなときに頼れるのが「法テラス(日本司法支援センター)」です。
法テラスは、国が設立した公的な法人で、経済的に困っている人や、どこに相談すればいいか分からない人のために、法律相談や情報提供をしてくれる機関です。
法テラスの基本情報と目的
◆運営主体
法テラスは法務省が所管する独立行政法人です。2006年に設立され、「司法アクセスの改善」を目的に運営されています。
◆法テラスの主なサービス
- 無料法律相談(収入制限あり)
- 弁護士費用の立替制度(民事法律扶助)
- 情報提供サービス(どこに相談すべきかを案内)
- DV被害者支援・離婚・借金・労働問題・刑事事件など幅広く対応
法テラスの対象になる人は?

法テラスは「誰でも使える」サービスではありませんが、多くの方が対象になります。
◆無料法律相談が可能な条件(2025年5月現在)
- 世帯収入が一定額以下(例:単身者で月収20万円以下程度)
- 資産制限あり(預金や不動産など)
- 法的トラブルの内容に関係する資料を持っていること
◆主な利用者の例
- 離婚したいが弁護士費用が出せない主婦
- 借金問題に悩む低所得者
- DVや虐待などの被害者
- 労働問題で困っているアルバイト・派遣社員
- 刑事事件で国選弁護がつかない軽微な案件など
実際にどうやって利用するの?

法テラスを使うには、以下の手順を踏みます。
① 電話やWEBで予約
最寄りの法テラス事務所に連絡して相談予約をします。
法テラス公式サイト:https://www.houterasu.or.jp/
② 相談内容のヒアリング
相談前に簡単なヒアリングがあり、必要な書類の案内があります。
③ 無料法律相談(最大3回まで)
条件を満たせば、最大3回まで無料で弁護士や司法書士に相談できます。
④ 必要に応じて費用の立替申請へ
相談内容に応じて、裁判や交渉が必要な場合には、弁護士費用を立て替えてもらえる「民事法律扶助」制度を申請できます。
法テラスを利用した人の声

「離婚を考えていたけれど、誰にも相談できずにいました。収入が少ない私でも無料で弁護士さんに相談できて、本当に心が軽くなりました。」(40代主婦)
「借金がふくらんでどうにもならなかったとき、法テラスを知って救われました。立替制度を使って弁護士に依頼でき、自己破産の手続きもスムーズに進みました。」(30代男性)
よくある質問(FAQ)
Q1:誰でも使えるの?
→条件がありますが、多くの人が対象になります。まずは相談してみましょう。
Q2:お金がなくても大丈夫?
→はい。一定の収入・資産制限内なら相談無料、弁護士費用も立て替え可能です。
Q3:どんな相談でも受けてくれる?
→法律トラブルに関する相談なら幅広く対応。ただし、トラブルが曖昧すぎると断られる場合もあるため、具体的な内容を整理しましょう。
法テラスの注意点と限界
- 対応する弁護士は必ずしも希望通りとは限らない
- 混雑しており予約が取りづらいこともある
- 一定の審査があるので、誰でも必ず受けられるわけではない
法テラスの利用は“迷ってるならまず一歩

あなたが今、経済的に苦しくても、法律的な問題を抱えていても、法テラスは「あなたの味方」になれる可能性があります。
法律は知っているか知らないかで、人生が大きく変わります。
まずは情報を集めて、相談することで、道がひらけるかもしれません。
おわりに
困ったときに頼れる存在、それが「法テラス」です。
「どうせダメだろう」「面倒そう」と思わず、小さな勇気で問い合わせてみることが、問題解決への第一歩です。
あなたの大切な生活と未来を守るために、「無料で使える法的支援」をしっかり活用していきましょう。