
1. はじめに

私は38歳、結婚して14年になる二児の母です。3年前、夫の浮気が発覚しました。きっかけは、夫のスーツのポケットから出てきたレシート。見覚えのない高級レストランの名前と、二人分のコース料理の金額。仕事関係だろうと最初は思いましたが、妙に胸騒ぎがして、スマホのカレンダーと照らし合わせたら「残業」の日でした。
そこから私の慰謝料請求の道のりが始まります。ネットで検索しても「相場は○○円」などの情報ばかりで、自分の状況に当てはまるのか不安でした。今回は私の体験を交えながら、浮気・不倫による慰謝料の相場や請求の流れを、できるだけわかりやすくお伝えします。
2. 浮気による慰謝料の基本と相場

慰謝料とは、精神的苦痛を受けたことに対して請求できるお金です。私の場合、夫と不倫相手の両方に請求しました。弁護士さんに初めて会ったとき、「金額の目安は離婚するかどうか、婚姻期間、子どもの有無などで変わります」と説明を受けました。
一般的な相場はこんな感じだそうです。
- 離婚しない場合:50〜100万円
- 別居する場合:100〜150万円
- 離婚する場合:100〜300万円
私は離婚を選びました。結婚14年、子どもは小学生と中学生、夫の浮気期間は約1年。不倫相手は夫の同僚で、既婚者。弁護士さんいわく、「条件的に200万円前後は狙える」とのことでした。
3. 慰謝料額を左右する要素(私の場合)

私が学んだ、慰謝料の金額が変わるポイントは8つ。
- 婚姻期間
長いほど慰謝料は高め。14年はかなり長いほうだと言われました。 - 子どもの有無
特に未成年の子がいると、精神的苦痛が大きいと判断されやすいそうです。 - 不倫の期間・回数
短期よりも長期で継続的な関係ほど悪質とされます。 - 不倫相手との関係性
同じ職場などで継続的に接触できる場合は、関係を断ちにくく悪質と見なされます。 - 発覚後の態度
夫は最初「遊びだった」と言い訳をしましたが、不倫相手との連絡を切らず、これが私の心を決定的に冷やしました。 - 精神的ダメージの度合い
私は1か月間ほとんど眠れず、仕事も休職しました。医師の診断書も証拠にしました。 - 相手の収入・地位
夫は年収650万円。不倫相手は年収400万円ほど。支払能力も考慮されます。 - 請求側の生活状況
私はパート勤務。経済的に弱い立場ということも慰謝料額に影響しました。
4. 請求できる相手と配分

私がまず迷ったのは、「夫にだけ請求するのか、不倫相手にもするのか」。弁護士さんは「両方に請求できますが、二重取りはできません」と説明してくれました。つまり、合計で決まった金額を、どちらがどの割合で払うかを決めることになります。
私は夫に150万円、不倫相手に50万円という形で請求しました。理由は、不倫相手が既婚者でありながら積極的に関係を続けたことが証拠で明らかだったからです。
5. 慰謝料請求の流れ(実体験)

私の場合、次のような流れでした。
- 証拠集め
レシート、LINEのスクショ、ホテルの領収書、職場の同僚の証言。探偵は利用せず、自力で集めました。 - 弁護士への相談
初回は無料相談。慰謝料請求の見込み額や進め方を聞きました。 - 内容証明郵便で請求
弁護士名で夫と不倫相手に送付。支払い期限を2週間に設定。 - 示談交渉
夫は最初100万円で示談を提案。不倫相手は支払いを拒否。しかし証拠を突きつけて折れました。 - 合意書の作成
支払い方法(夫は一括、不倫相手は分割)を明記。公正証書にしました。
6. 判例から学んだこと

私のケースでは200万円が妥当とされましたが、調べると、婚姻期間が短くても300万円の慰謝料が認められた例もありました。逆に、婚姻破綻が既に進んでいたと判断され、請求が棄却されたケースもあります。
一番驚いたのは、最高裁の判断で「離婚に至った慰謝料を不倫相手に全額請求するのは難しい」ということ。不倫相手に請求できるのはあくまで「不倫による精神的苦痛」の分だけだそうです。
7. Q&A(私の疑問と答え)

- Q:離婚しなくても慰謝料請求できる?
A:できます。ただし金額は離婚時より低めになる傾向があります。 - Q:証拠がないとどうなる?
A:ほぼ不可能です。「クロに近いグレー」では請求が通らない場合もあります。 - Q:弁護士費用は?
A:私は着手金20万円、成功報酬16%でした。結果的に自分の手元に残ったのは150万円弱です。
8. まとめ(主婦としての本音)

慰謝料請求は、ただお金をもらうためだけではなく、自分の気持ちにケリをつけるための行動でもあります。正直、精神的にも肉体的にも消耗しました。それでも、泣き寝入りはしたくなかった。
もし同じような状況にいる方がいたら、まずは冷静に証拠を集めてほしいです。そして、一人で抱え込まず、弁護士や信頼できる友人に話してください。私はこの経験を通じて、自分の中に強さがあることを知りました。