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熟年離婚が急増中!50代・60代から始まる“第二の人生”のリアルな現実

熟年離婚が急増中!50代・60代から始まる“第二の人生”のリアルな現実
熟年離婚が急増中!50代・60代から始まる“第二の人生”のリアルな現実

【第1章】「熟年離婚」って本当にそんなに多いの?

「熟年離婚」って本当にそんなに多いの?
「熟年離婚」って本当にそんなに多いの?

最近、私の周りでも「定年後に離婚した」という話をちょくちょく耳にするようになりました。仲の良さそうだったご近所のご夫婦が突然別居していたり、長年連れ添った夫婦が静かに離婚していたり…。昔はあまり聞かなかったことが、今では珍しくないんです。

「熟年離婚」という言葉が一般的に使われ始めたのは2000年代頃からでしょうか。子育てが終わり、夫が定年退職を迎えると、それまで見えていなかった夫婦のすれ違いや溝が一気に表に出てくる…。そんなケースが多いようです。

特に50代後半から60代にかけての離婚が増えていて、年金や財産分与といった経済的な話も複雑になってきています。

【第2章】「もう我慢できなかった」——決断に至るまでの心の揺れ

「もう我慢できなかった」——決断に至るまでの心の揺れ
「もう我慢できなかった」——決断に至るまでの心の揺れ

熟年離婚を選ぶ人たちの理由は人それぞれ。でも、話を聞くと、多くの場合「長年の我慢」が背景にあるようです。

たとえば、ある女性はこう話していました。
「子どもが小さい頃は、家のこと、仕事のこと、必死でした。でも、子どもが巣立って、一息ついたときに、ふと“私、こんな人生でよかったのかな”って思ったんです。夫とはもう10年以上まともに会話してなかったし、一緒にいても孤独を感じていました。」

また別のケースでは、「夫が家にいるようになったら、ますます自分の自由がなくなった」と感じた方もいました。
定年後、急にずっと一緒にいるようになると、生活スタイルや価値観の違いが浮き彫りになるんですね。

他にも、介護への不安や、夫の金遣い、趣味の不一致など、離婚に至るまでの要因は積み重なっていきます。
長年連れ添ったからこそ、「もうこれ以上は無理」となるまでに時間がかかるのです。

【第3章】離婚のメリットと、想定外のデメリット

離婚のメリットと、想定外のデメリット
離婚のメリットと、想定外のデメリット

熟年離婚には自由を得られるという側面もあります。実際、離婚後に「好きなことを思い切り楽しめるようになった」「ようやく自分の人生を歩いている実感が持てる」と話す人もいます。

しかし、当然ながらリスクもあります。とくに経済的な部分。今まで二人でやりくりしていた生活費が、一人になることで急に重くのしかかってくるんです。

また、体調を崩したとき、誰もそばにいない…という状況もありえます。
「自由」は時に「孤独」と表裏一体なんだと、離婚後に気づく人も少なくありません。

さらに、子どもがいる場合はその関係性も変わることがあります。「離婚してから、子どもと距離を感じるようになった」という声もあります。親の離婚に対する受け止め方は、子どもによって様々です。

【第4章】熟年離婚にかかる手続きとお金のこと

熟年離婚にかかる手続きとお金のこと
熟年離婚にかかる手続きとお金のこと

熟年離婚では、若いころの離婚と違って、特有の「お金の問題」が発生します。退職金、年金、住宅ローン、医療保険…。そういったものをどう分けるのか、非常に複雑なんです。

まず大切なのが「財産分与」。婚姻中に築いた財産は、基本的に夫婦で折半されることになります。けれど、夫名義の預金や不動産ばかりだった場合、調停が必要になることも珍しくありません。

そしてもう一つ大きいのが「年金分割」。これは特に専業主婦だった女性にとって重要です。夫の厚生年金の一部を、自分の年金として受け取れる制度ですが、これも申請が必要ですし、受け取れる金額も人によって差があります。

さらに住まいの問題も出てきます。多くの人が「自分の名義じゃない家に住んでいた」ケースなので、離婚と同時に住む場所を探す必要が出てくるんです。

【第5章】離婚後の暮らし、想像と現実のギャップ

離婚後の暮らし、想像と現実のギャップ
離婚後の暮らし、想像と現実のギャップ

離婚後の生活は、「自由で気楽」といえば聞こえはいいのですが、実際は不安も多いです。特に最初の1〜2年は、生活スタイルがガラリと変わるので戸惑う人が多いです。

ある60代女性の話では、
「離婚してすぐは気分も晴れていました。でも、一人で食べる夕飯がこんなに味気ないとは思わなかった。結婚生活中は文句ばかり言ってたけど、あの時間も悪くなかったのかもしれないと、ふと感じました」と言っていました。

一方で、新しい趣味を始めたり、昔の友人と再会して充実した日々を送る人もいます。シニア向けのスクールや地域活動に積極的に参加し、新たな生きがいを見つけたという人も珍しくありません。

【第6章】熟年離婚を選んだ人たちの「その後」

熟年離婚を選んだ人たちの「その後」
熟年離婚を選んだ人たちの「その後」

熟年離婚を経験した人たちに共通しているのは、「もっと早く自分の気持ちに正直になればよかった」という声です。

「離婚した直後は不安だったけど、今は本当に穏やかです」
「人生、後半戦こそ自分らしく生きたいと思った」
「最初の数ヶ月は涙も出ました。でも、その分、今は笑える日が増えました」

そんなふうに話す人たちが増えているのを感じます。

ただし、熟年離婚には「勢い」だけでは乗り切れない現実があります。生活費、住まい、健康の問題。ひとつひとつを丁寧に準備していくことが、後悔しない熟年離婚のカギです。

【まとめ】

まとめ
まとめ

熟年離婚は、今や特別なことではありません。「人生を見つめ直す」ための大切な選択肢の一つになりつつあります。

ただし、その一歩を踏み出すには、感情だけでなく現実的な準備も不可欠。経済的な計算、人間関係の整理、そして自分の本音と向き合うこと。

誰かにとっての離婚が「失敗」であっても、あなたにとっては「新たな人生の始まり」になるかもしれません。

離婚相談パートナーは悩めるあなたの味方です。

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