
はじめに
「もう離婚したい…でも、どうしたらいいのかわからない」
私もそうでした。結婚生活が苦しくても、すぐに離婚に踏み出せないのは、多くの人が同じだと思います。
お金のこと、子どものこと、世間体、相手の反応……悩みは尽きません。
でも、私は「一歩踏み出すこと」で人生が変わりました。
ここでは私の経験をもとに、「離婚を考え始めた方」が知っておくべき現実的な対処法、制度、相談先を具体的にお伝えします。
第1章:「離婚したい」と思ったら、まずやるべき5つのこと

① 自分の気持ちを整理する
離婚を決意する前に、自分の中の感情と冷静に向き合うことが大切です。
日記をつけたり、信頼できる友人や第三者(カウンセラーなど)に話してみるのも効果的。
ワンポイント:
モラハラやDVの被害にあっている場合、「自分が悪いのかも」と思いがちです。けれど、自分を責める必要はありません。
② 公的支援制度を調べる
離婚後の生活が不安…という方は、まず下記の制度を確認してみてください。
支援制度名 | 内容 |
---|---|
児童扶養手当 | ひとり親家庭に支給される月額手当(所得制限あり) |
児童育成手当(自治体独自) | 東京都など一部地域で上乗せ支給あり |
ひとり親家庭医療費助成 | 子ども・母(父)の医療費が無料または自己負担減額 |
住居確保給付金 | 離婚などで住居を失った場合の家賃補助 |
→ 自治体の福祉課・子育て支援窓口で聞くと、具体的に教えてもらえます。
③ 離婚後の生活費の見通しを立てる
「離婚しても生活できるのか」が一番の不安ではないでしょうか。
以下のステップで生活費の試算をしてみましょう。
- 月々の支出(家賃・食費・保育料・光熱費など)
- 養育費の見込み(月2~5万円/1人が目安)
- 児童扶養手当などの収入見込み
- 就労可能な職種・勤務時間(在宅・パート・正社員など)
POINT: 離婚前に就労相談を受けると、就職支援や資格取得支援を受けられる自治体もあります。
④ 法律の基礎を理解する
離婚にあたって重要なのは、感情論ではなく「法的知識」。以下の項目は最低限理解しておきましょう。
- 財産分与(結婚中に築いた財産は半分ずつ)
- 親権と監護権(どちらが子を育てるか)
- 養育費(子の生活を支える義務)
- 慰謝料(不貞・DVなどが原因の場合)
→ 自治体の無料法律相談や、法テラス(国の法律相談機関)が利用できます。
⑤ 離婚届を出す前に「公正証書」を作成する
口約束で養育費を決めると、支払われなくなるリスクが高いです。
養育費・財産分与・面会交流の取り決めは、必ず「公正証書」で残すべきです。
第2章:私の経験に基づく「準備してよかったこと」

実際に離婚してから「やっておいてよかった」と思ったことを紹介します。
● 通帳・ローン・資産の状況を把握しておく
夫名義の通帳や保険などもコピーを取り、財産分与に備えました。
隠し口座がある場合もあるので、調べるには勇気が要りましたが「今しかできない」と思って動きました。
● 夫の言動を記録する
暴言、暴力、生活費未払いなどの証拠を記録することで、調停や訴訟時に有利になります。
録音やLINEのスクショ、家計簿、日記も有効でした。
第3章:離婚後のリアルな生活と心境の変化

離婚後、私はフルタイムで働きながら子どもを育てています。
正直、時間もお金もギリギリ。疲れ果てて「離婚なんてしなきゃよかった」と思う夜もあります。
でも、朝起きて、文句も怒声もない部屋で子どもと笑い合える日々。
それが、かけがえのない幸せです。
第4章:支援先・相談先一覧(全国共通・地方自治体)
国の機関
名称 | 内容 | 連絡先・URL |
---|---|---|
法テラス | 法律相談(無料枠あり)、弁護士費用の立替制度あり | https://www.houterasu.or.jp |
DV相談プラス | 24時間対応のDV相談窓口(全国対応) | 0120-279-889 |
児童相談所 | 子どもに関する相談、虐待の通報など | お住まいの市区町村で検索 |
自治体
市区町村の「子育て支援課」「福祉課」「女性センター」などで、ひとり親支援、就労支援、母子寮の案内などが受けられます。
おわりに:離婚は「終わり」ではなく「再出発」

「離婚したい」と思うことは、恥ずかしいことでも、逃げでもありません。
それは、あなたが今の自分を守りたい、自分らしく生きたいという気持ちの現れです。
私は離婚して、「もう一度自分を好きになれた」と心から思っています。
一歩を踏み出すのは怖いけれど、情報を集めて準備をすれば、未来はきっと変わります。
あなたの人生は、あなたのものです。